書籍紹介

『知って得する熱血教室 炎の講義録』どんとこい労働基準監督署part5を読んで

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本のタイトルだけ見ても、何の本だかよく分からないこの書籍。

しかし著者の名前を見れば、どんな内容か推測できるのではないでしょうか。

河野順一先生

そんなわけで今回は、河野先生の新著を読んだので紹介します。

[wpap service=”rakuten-books” type=”detail” id=”9784434301957″ title=”知って得する熱血教室炎の講義録”]

河野順一先生とは

まず最初に、河野先生をご存じない方のために河野先生のことを簡単に紹介しようと思います。

河野先生といえば、何といっても特定社会保険労務士

いや逆ですね(笑)

特定社会保険労務士といえば河野先生なのです。

特定社会保険労務士とは

特定社会保険労務士とは、個別労働紛争における代理人としての業務が認められた社会保険労務士のことをいいます。

社会保険労務士が特別講習を修了し、合格率50~60%の紛争解決手続き代理業務試験に合格することで特定社会保険労務士を名乗ることが出来るようになります。

そんな紛争解決手続き代理業務試験の過去問集の著者が河野順一先生なのです。

[wpap service=”rakuten-books” type=”detail” id=”9784535526648″ title=”特定社会保険労務士試験過去問集”]

受験者数が少ないためか過去問集はこのシリーズしか無く(たぶん)、ほとんどの受験生がこの書籍で勉強するため、特定社会保険労務士といえば河野順一先生なのです。

他にもこんな書籍があったりします。

[wpap service=”rakuten-books” type=”detail” id=”9784535522381″ title=”社会保険労務士のための要件事実”]

『知って得する熱血教室 炎の講義録』の紹介

著者の紹介はこのくらいにして、書籍の紹介にうつろうと思います。

まず目次ですが、

第1講義 未払い残業代と是正勧告

第2講義 労働基準監督官の実態 それってホント?

第3講義 是正勧告を理解するための、行政法の基礎知識

第4講義 行政調査と限界

第5講義 解雇予告除外認定と休業手当

となっており、目次のタイトルからも分かるように、河野先生が受講生に講義するスタイルで書かれています。

そのため、とっつきにくい内容にもかかわらずテンポ良く読み進めることができます。

特定社会保険労務士の勉強のスタートに

あまり詳しく内容を紹介することは控えますが、「未払い残業代と是正勧告」という割とあり得るテーマをフックに、そこから

  • 労働基準監督官の仕事内容
  • 何を根拠に是正勧告が行われているのか
  • 行政法の基礎知識
  • 民法や刑法との関係

といったように深堀りが進んでいきます。

社労士の方はご存じの通り、社会保険労務士試験で労働基準法は勉強しますが、民法や刑法、行政法は勉強しません

しかし会社と労働者のトラブルを扱うためには、そういった法律や憲法の知識が必須です。

そのあたりことは特定社会保険労務士になるための特別講習で勉強するのでしょうが、その前段階の、基礎の基礎に触れておくことのできる書籍でした。

特に私のような、これまで社会保険労務士試験以外では法律関係を全く勉強してこなかった人間にとって、特定社会保険労務士の勉強のスタートとして非常に良い書籍だったように思います。

行政法のところは少し難しかったですが(笑)

まとめ

以上、今回は『知って得する熱血教室 炎の講義録』どんとこい労働基準監督署part5を読んだので、その紹介でした。

ちょうど現在、2022年度の特別講習が行われており、11月26日(土)に紛争解決手続き代理業務試験が行われます。

こんな記事を書いてはいますが、私は今年度は受験しません。来年受験予定です(笑)

とはいえ、お客様の労務相談にのるうえで、特定社会保険労務士になるための知識は非常に役立つように思います。

ですので、まだ試験まで1年以上ありますが、今から少しずつこういった内容の勉強は続けていこうと思います!