開業準備と開業後

口座振替や口座振込、クレジットカードなど、社労士事務所の報酬の貰い方

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個人で事務所を開業して、会社員時代と大きく違うことの一つに報酬を貰うまでが仕事という点が挙げられます。

会社員時代は、求められた業務を行っていれば自然と給与が振り込まれていました。

顧客から報酬をいただく仕事は、他の部署が担当してくれていたわけです。

しかし個人で事務所を開業すると、依頼された業務を行うだけでなく、報酬をきちんと貰ってはじめて仕事が完了と言えます。

この報酬の貰い方について、

  • 現金支払い
  • 口座振込
  • 口座振替
  • クレジットカード

など様々な手段があり、さらには

  • 毎月支払ってもらう
  • 一定期間まとめて支払ってもらう

なども検討する必要があります。

私もまだ検討中で試行錯誤している段階ですので、自身の勉強も兼ねて今回まとめて記事にしようと思います。

報酬の支払い方法

前述の通り、報酬の支払い方法については主に

  • 現金支払い
  • 口座振込
  • 口座振替
  • クレジットカード

この4つの選択肢があるかと思います。

現金支払い

一番シンプルなのが現金の直接手渡しです。

とはいえ、実際に現金の直接手渡しで報酬を支払っていただいてる事務所はほとんど無いのではないでしょうか。

コロナ禍で顧客の会社を訪問する機会が減ったこともありますし、遠方の顧客が増えた事務所も多いのではないでしょうか。

直接現金を貰うと、かえって処理が面倒なことも多いですしね。

ただ現金の直接手渡しを続けている事務所もあり、

「直接訪問して報酬をいただき、その際に色々と話すことに意味がある」

と話される先生もいます。

この考え方もすごく理解できますので、決して悪い方法ではないと思います。

口座振込

次が、顧客に請求書を送り、事務所の口座に報酬を振り込んでいただく方法、いわゆる口座振込です。

口座振込をメインとしている事務所もまだまだ多いですが、口座振込には大きなデメリットがあります。

それが、顧客の時間を奪ってしまうことです。

ネットバンキングが使える顧客ならまだ良いですが、ネットに不慣れでネットバンキングを使えない顧客の場合、貴重な時間をかなり奪ってしまうことになります。

しかも、ネットバンキングを使えない顧客ほどなぜか口座振込を選択する印象があります(笑)

わざわざ銀行やATMに行って振り込むの面倒だと思うんですけどね。

ネットバンキング以上に口座振替やクレジットカード払いに抵抗があるのかもしれません。

ちなみに振込手数料の負担については契約書で定める場合が多いですが、顧客負担のケースがほとんどだと思います。

口座振替

次が決済サービスと契約し、報酬が顧客の口座から自動で引き落とされ、自分の口座に振り込まれる口座振替です。

メリットとしては、最初に銀行口座の登録さえしてしまえば後は決まったタイミングで報酬を引き落とすことができるため、特に顧問報酬との相性が良いです。

そして社労士事務所に一番利用されているのが、この口座振替でしょう。

なぜなら、月刊社労士等でも毎月紹介されてる『かつ・かいしゅう』があるからです。

口座振替システム SUPER かつ・かいしゅう

>>口座振替システム SUPER かつ・かいしゅう

ちなみにみんな『かつ・かいしゅう』って言いますが、NSS日本システム収納株式会社の決済サービスのことを指します。

実際にかなり多くの社労士事務所が『かつ・かいしゅう』を利用しています。

『かつ・かいしゅう』が大人気な理由として、他に選択肢が少ないというのがあります(笑)

いや、真面目な話、社労士事務所の多くは法人ではなく個人事業主です。

個人事業主だと、個人消費者相手のシステムは結構あるのですが、企業相手のシステムはかなり選択肢が限られる上に、審査が厳しかったり手数料が割高だったりします。

士業をしてると普通に感じるのですが、個人事業主が企業と継続的に取引を行い、しかも給与を支払われるのではなく口座振替で報酬を頂く仕事って意外と珍しいんですよね。

なので社労士法人であればもう少し選択肢が増えると思いますが、個人事業主の社労士事務所が口座振替を検討すると、なんだかんだ『かつ・かいしゅう』に落ち着きます(笑)

手数料も良心的です。

クレジットカード払い

社労士事務所でクレジットカード払いにまで対応しているところは少ないと思います。

クレジットカード払いの場合、手数料が「○○円」ではなく「〇%」という形で決まるサービスが多いので、報酬の金額が高いほど手数料も高くなってしまうのがデメリットです。

メリットとしては、口座振替のように銀行口座の登録といった工程が無いため、事務所側でサービスの登録さえしてあれば、顧客側の手間は少ないです。 

ですので、単発での手続き依頼や労務相談の多い事務所では、クレジットカード払いに対応する価値はあると思います。

Square(スクエア)

クレジットカード払いの有名なサービスとしてはSquare(スクエア)があります。

実際に私も個人の方から報酬をいただく際には、このSquare(スクエア)を利用しています。

請求書や決済リンクをメール・SNSなどで顧客に送るだけで、オンラインでのクレジットカード払いが可能です。

手数料は

  • Visa、Mastercardなど:3.75%
  • JCBのみ:3.95%

となっており、非対面決済なので対面決済より若干高いですが、それでもクレジットカード払いとしては一般的な手数料だと思います。

月額利用料もかかりません。

Square(スクエア)には自動継続課金の設定もあり、これを利用することで顧問報酬を毎月クレジットカード払いで貰うことも可能です。

しかし顧問契約が増えるほど、『かつ・かいしゅう』と比べるとクレジットカード払いの手数料は割高になってしまいます。

できることなら、顧問報酬は『かつ・かいしゅう』を利用して口座振替で支払っていただきたいのが正直なところです。

報酬の期間

決済手段とは別に、報酬をどれくらいの期間ごとに支払ってもらうかという問題もあります。

毎月支払いが一般的ですが、一定期間まとめて支払っていただくことで手数料を抑えることも可能です。

毎月支払い

一番シンプルで手間も少ないのが毎月払いです。

『かつ・かいしゅう』でも基本的な設定は毎月払いですし、登録さえしてしまえば毎月自動で口座振替してくれます。

売上などを見ていくときにも、毎月一定額が売上に計上されている方が分かりやすいですよね。

口座振込の場合でも、請求書の送付をシステムやサービスを使ってしっかり設定しておけば、そこまで大変ではありません。

一定期間まとめて支払い

報酬について、半年や1年など、一定期間まとめて支払っていただく方法もあります。

メリットとしては、手間や手数料の削減が挙げられます。

顧問契約の場合、半年や1年などの期間を決めて契約することが多いです。

その期間に合わせてまとめて支払っていただくことで、報酬支払に伴う様々な手間を削減することが可能です。

また、口座振込や口座振替などで1回あたり何円と手数料が決まっている場合、その回数を減らすことができますので、手数料の削減につながります。

一方で、クレジットカードのように金額の何%と手数料が決まっている場合、削減にはつながりません。

「かつ・かいしゅう」の場合、

[月額基本料 2,000円 + 請求1件あたり112円](税別)

というような手数料になっています。

顧問報酬を一定期間まとめて支払っていただき、もし請求のない月があれば月額基本料もかからないので、手数料を大きく削減することも可能です。

報酬支払は年2回、何月と何月というように契約の段階で決めてしまうのも良いかもしれません。

まとめ

以上、今回は社労士事務所の報酬の貰い方について簡単にまとめてみました。

報酬は、毎月や一定の期間ごとに、しかも継続的に発生するものなので、いかに手間や手数料を低く抑えられるかが重要だと思います。

個人的にはやはり『かつ・かいしゅう』を使った口座振替がオススメです。

口座振込は「ちゃんと振り込んでもらえるかな~」と精神的な負担になってしまうので好きではありません。

クレジットカードは手数料が高いですね。

とはいっても、顧問先の数や属性(口座振替に対応できるか等)、事務所の利用しているシステム等で最適な方法は変わってくると思います。

もちろん顧客の希望を優先する場合もありますからね。

より良いサービスもどんどん増えていくと思いますので、今後もアンテナは張っていきたいと思います。

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