開業前後のやることリストには無かったのですが、SRPⅡ認証の申請を行ったので、今回は記事にまとめようと思います。
これから開業しようと思う人は、顧問契約書の作成とセットで申請を検討すると、手間が減ると思うのでオススメです。
目次
SRPⅡ認証制度とは
社労士は業務内容的に個人情報を取扱うことが多いため、社労士法でも第21条(秘密を守る義務)及び第27条の2(開業社労士の使用人等の秘密を守る義務)において守秘義務が課されています。
そんな中、連合会では個人情報の適正な取扱いを実践していることを「見える化」するため、士業で唯一の個人情報保護認証制度「社会保険労務士個人情報保護事務所認証制度(SRP 認証制度)」を平成20年度に開始しました。
また平成28年にマイナンバー制度の運用が開始され、より厳格な安全管理措置が求められるようになりました。
そこで連合会では、マイナンバー制度に係る対応として「社労士版マイナンバー対応ハンドブック」を作成し、さらに「SRP認証制度」を当該ハンドブックの安全管理措置に準拠した「SRPⅡ認証制度」に刷新しました。
SRPⅡ認証事務所として認証された事務所には、連合会より認証番号、 認証書及び認証マークが交付されます。
この認証マークを、皆さんホームページや名刺に載せています。
SRPⅡ認証事務所については連合会のホームページから全て確認できますが、2021年8月現在、およそ1800弱の事務所が認証を受けています。
SRPⅡ認証の申請方法
SRPⅡ認証の申請には、なかなか多くの書類が必要です。
1. SRPⅡ認証申請書(様式第1号)
2. 事務所概要(様式第2号)
3. 納付した申請手数料の「払込票兼受領証」の写し
4. 個人情報保護基本方針(特定個人情報に関する記載を含んだもの。)【注6】
5. 個人情報取扱規程(特定個人情報に関する記載を含んだもの。)【注6】
6-1.委託契約書(特定個人情報に関する記載を含んだもの。)【注6】
6-2.委託契約書+特定個人情報に関する覚書【注6】
7. 特定個人情報保護評価書の表紙
8. SRPⅡ認証審査の合格画面
とはいっても【注6】が付いてるものについては雛形があるので、4と5については事務所名を修正するくらいです。
委託契約書は顧問契約書の作成も兼ねて
そして6の委託契約書。
私はまだ顧問契約書を作成していなかったので、雛形をしっかり使えるものに修正して、顧問契約書としました。(契約書に詳しい弁護士さんの意見を取り入れました)
なので結構時間はかかりましたが、どうせ顧問契約書は作成しないといけないものですからね。
もし既に顧問契約書を作成してあるなら、その契約書を申請用に修正するんでも良いし、雛形の事務所名等を修正するだけでも良いかもしれないですね。
特定個人情報保護評価書は時間がかかった
7の特定個人情報保護評価書の表紙も結構時間がかかりました。
専用アプリをインストールして、現状の個人情報取り扱いで気を付けていることやネット環境にチェック入れて行く感じです。
このチェック入れてく項目が予想以上に多く、真面目に取り組んだら30分近くかかったような気がします。
SRPⅡ認証申請にはテスト合格が必要
8のSRPⅡ認証審査の合格画面は、連合会のホームページにある研修システムでテストを受けます。
そして100点中80点以上取れば合格です。
まあ何回でも受けられるので、いつか合格できます(笑)
研修システムには他にも個人情報取り扱いに関する研修動画があるので、テストを受ける前に見ておくと良いと思います。
テストの合格不合格関係なく、個人情報取り扱いについては社労士として知っておいた方が良いような気がします。
SRPⅡ申請の手数料
3に納付した申請手数料の「払込票兼受領証」の写しとありますが、SRPⅡ申請の手数料は
新規申請:13,608円(税込)
更新申請:6,804円(税込)
となります。
有効期限が3年間なので、初回は13,608円ですが、3年後の更新時は6,804円になります。
これが高いと思うか安いと思うかは人それぞれですかね(笑)
まとめ
以上、今回はSRPⅡ認証の申請についてまとめました。
私は顧問契約書の作成に併せて申請書類を揃えたので大変な手間では無かったですが、すでに顧問契約書がある人にとっては結構面倒くさいですよね。
お金もかかるし。
そして、対外的にどれ程の意味があるのか・・・
その辺りを踏まえて、申請するかどうか考えても良いのかなと思います。