社労士になると、色んな会に属します。
全国社労士会連合会に、都道府県社労士会に、支部会に。
実は薬剤師も全く同じような形だったので特に違和感はなかったのですが、それまで会社員だったような人にはバリバリ違和感があるようです。
これらは強制加入なのですが、加えて任意加入の団体として社労士政治連盟があります。
社労士会の登録用紙などと一緒に加入用紙を貰い、あたかも加入が当然のような雰囲気を醸し出していますが、任意加入です(笑)
費用もかかって迷う人も多いと思うので、今回は簡単に紹介しようと思います。
ちなみに私は加入しました。
目次
社労士政治連盟って何?
社労士政治連盟(正式名称:社会保険労務士政治連盟)は、社労士の社会的・経済的地位の向上や社労士制度の発展目的に、政治活動を行う団体です。
社労士会と同様に全国社労士連盟・都道府県社労士連盟とあります。
政治連盟にも支部はありますが、活動としては都道府県単位がメインの印象です。
社労士政治連盟が必要な理由
政治連盟が社労士会と別組織で活動する理由ですが、政治活動を行っていくうえで「公職選挙法」や「政治資金規正法」を遵守する必要があります。
そしてこれらの法律で、社労士会から組織的に独立し、会計も独立会計とすることが求められています。
そのため、わざわざ別団体とし、費用も一緒に徴収するのではなく、別々に徴収しているわけです。
社労士政治連盟の活動
社会保険労務士法は、議員立法により成立した法律です。議員立法により成立した法律は、その改正も議員立法により行われることが通例となっています。
そのため、社労士政治連盟が国会議員に働きかけ、法改正の必要性などを訴えていきます。
過去の社労士法改正内容は以下のページを見てもらえると分かります。
特定社会保険労務士が単独で紛争の当事者を代理することができる上限額の引き上げなんかは分かりやすいですよね。
栃木県だけ社労士政治連盟が無い
少し本筋からは外れますが、全国47都道府県のうち栃木県だけ社労士政治連盟がありません。
数年間(平成12年~平成14年)だけあったのですが、色々と揉めたみたいですぐに無くなってしまいました。
詳しく知りたい方は、栃木県社労士会の会報で読むことが出来ます。
社労士政治連盟の加入率
そんなわけで、実際のところ社労士政治連盟の加入率はどのくらいなのでしょうか。
令和3年4月1日において、全国46都道府県の平均加入率は75.3%となっています。
ちなみに平成24年は80%を超えており、毎年少しずつ加入率は低下しています。
低下の要因としては、大阪府が平成24年比で△18.2%、東京都が△9.6%ということで、大都市で加入率が低下しているとのこと。
東京都と大阪府は非開業社労士の割合が高い都道府県で、そのことが関係しているみたいです。
まとめ
以上、今回は社労士政治連盟についての記事でした。
会費もかかるし、どんな活動をしているかも分かりにくいし、加入すべきか迷いますよね。
加入した方が良いとか悪いとか、自分には分かりません。
ただ、例えば現在の社労士法に不満などあるような人は、まずは政治連盟に加入してから文句を言うのが筋なのかな~なんて思ったりしました。