「結局、事務所ってどうしたの?」
最近何度か聞かれました。
結論としては、シェアオフィスで契約しています。
事務所をどうするか、開業するなら誰でも一度は悩むところですよね。
そこで今回は、事務所の候補となり得る
- オフィスビル
- 自宅
- シェアオフィス
- バーチャルオフィス
この辺りのメリット・デメリットを書いてみようと思います。
目次
開業するならまず事務所を決めよう
開業するには事務所が必要です。
当然すぎて登録前にやることリストには入れてないのですが、これは絶対です(笑)
開業として登録する場合、登録申請用紙に
- 事務所名
- 事務所の住所
- 電話番号
を記載する必要があります。
つまり、登録申請の時点で事務所が決まっている必要があるのです。
とりあえず自宅にしておいて事務所が決まりしだい登録変更・・・という方法もありますが、費用もかかりますし、それなりに手間です。
そんなわけで、開業を意識したら早めに事務所を検討・確保しておくのが良いでしょう。
私は賃料を節約したくてギリギリまで事務所の契約を遅らせていたところ、他の人が入ってしまって申請直前に慌てました(笑)
ビル?自宅?シェア?バーチャル?それぞれのメリット・デメリット
事務所を検討する場合、おそらく
- オフィスビル
- 自宅
- シェアオフィス
- バーチャルオフィス
この辺りから検討することになると思いますので、それぞれについて私が考えたメリット・デメリットを書いていこうと思います。
もちろん他にもあると思いますし、人によってはメリット・デメリットが反対になる可能性もあります。
その辺りも踏まえた上で、判断の参考にしていただければと思います。
オフィスビルのメリット
まず事務所といえばオフィスビルを思い浮かべるのではないでしょうか。
オフィスビルというと少し大げさですが、マンションの1室を事務所にする場合なんかもこの括りに入ると思います。
オフィスビルに事務所を構えるメリットとしては、
- プライバシーを守れる
- 対外的に信用がある
が挙げられます。
メリット①:プライバシーを守れる
打ち合わせなど会話内容を他人に聞かれたくない時など、オフィスビルを借りて自分の事務所を持っていると役立ちます。
メリット②:対外的に信用がある
PC作業が多いとはいえ、オフィスビルに事務所を借りてると対外的に信用度が増しますよね。
この辺りは固定電話番号や独自ドメインのメールアドレスを取得するのと同じような感覚だと思います。
オフィスビルのデメリット
オフィスビルに事務所を構えるデメリットとしては、
- 賃料が高い
- 手間が増える
が挙げられます。
デメリット①:賃料が高いこと
やはり賃料がでかいですよね。
もし安いなら、多くの人がオフィスビルで事務所を借りると思います。
開業直後でそこまで売上の目途も立たない段階からオフィスビルで借りるのは、かなり勇気が必要です。特に都心部だと。
デメリット②:手間が増える
手間というのは、掃除などの手間ですね。設備類のメンテナンスもそうです。
クライアントに来ていただく可能性を考えると、あまり汚くしておくことは出来ません。
自宅開業のメリット
自宅開業のメリットとしては、
- 賃料がかからない
- 自宅の設備を利用できる
- 移動に時間がかからない
が挙げられます。
メリット①:賃料がかからない
自宅なので賃料はかかりません。場合によっては経費に計上できます。
メリット②:自宅の設備を利用できる
自宅にプリンターや固定電話などある場合には、そういった設備を仕事にも使用できます。書類や書籍を保管する棚なども、新しく買わなくて良いかもしれません。
メリット③:移動に時間がかからない
地方だと、遠方にしか事務所を借りられない場合もあると思います。そういった場合には、自宅を事務所とすることで毎日の通勤時間をなくし、時間を確保することができます。
自宅開業のデメリット
自宅開業のデメリットとしては、
- 自宅がバレる
- 個人情報の管理が難しい
- 仕事と私生活の切り替えが難しい
- 賃貸の場合は契約的に微妙
が挙げられます。
デメリット①:自宅が知られるリスク
インターネットで住所から簡単に自宅を特定できてしまいます。
法人でも設立したらどうせバレるし、気にしない人は良いんですけどね(笑)
デメリット②:個人情報の管理が難しい
社労士は個人情報を扱う仕事なので、自宅だとそういった書類をどう管理するかが難しくなる可能性があります。鍵付きのキャビネットや金庫など購入してる方も多いと思います。
デメリット③:仕事と私生活の切り替えが難しい
自宅で仕事をしてると、オンオフの切り替えが難しくなります。
仕事せずに遊んでしまったり、逆に倒れるまで仕事してしまったり。
私のように、気付いたらずっとYouTube見てしまったり・・・
デメリット④:賃貸の場合は契約的に微妙
賃貸の場合、契約の時に住居契約していたり、そもそもそのマンションが住宅専用の場合もあります。
というか、そういったケースの方が多いと思うので注意が必要です。
シェアオフィスのメリット
シェアオフィスに事務所を構えるメリットとしては、
- 賃料が安い
- 自宅がバレない
- 設備を購入する必要がない
- 貸し会議室が併設されてるところもある
が挙げられます。
メリット①:賃料が安い
賃料は、オフィスビルでレンタルするよりも圧倒的に安くなります。
プランによっては月1万円未満も可能です。
メリット②:自宅がバレない
シェアオフィスの住所で開業登録ができるので、自宅がバレることはありません。
メリット③:設備を購入する必要がない
シェアオフィスはプリンター等の設備を共用できますので、新しく購入する必要がありません。
メリット④:貸し会議室が併設されてるところもある
自宅での開業だと、クライアントとの打ち合わせをどこで行うか困ることがあります。
シェアオフィスだと貸し会議室が併設されてる場合が多く、zoomでの打ち合わせも可能です。
シェアオフィスのデメリット
シェアオフィスで事務所を構えるデメリットとしては、
- 書類等を保管できない
- 登記やポスト利用には追加料金がかかる
があります。
デメリット①:書類等を保管できない
シェアオフィスは基本的にフリースペースなので、自分専用のスペースはありません。なので書類等の保管は自宅となってしまいます。(有料でロッカーを借りられるところもあります)
デメリット②:登記やポスト利用には追加料金がかかる
どういった目的でシェアオフィスを利用するかにもよりますが、例えば法人登記やポスト利用には追加料金がかかります。せっかくシェアオフィスにしてるのに、郵便物を自宅に送ってもらったら自宅住所がバレてしまいますからね。
そうこうしてるうちに、追加料金で思っていたより毎月の支払い額が高くなってしまうことがあります。とはいっても数千円ですが。
バーチャルオフィスのメリット
バーチャルオフィスをご存知ない方のために簡単に説明しておくと、「住所貸し」です。
現地には仕事するスペースも無く、ただ住所を借りるための契約になります。
バーチャルオフィスに事務所を構えるメリットとしては、
- 賃料が安い
- 自宅がバレない
が挙げられます。
メリット①:賃料が安い
賃料はシェアオフィスよりも安いです。
メリット②:自宅がバレない
自宅がバレないのはシェアオフィスと同じです。
バーチャルオフィスのデメリット
バーチャルオフィスに事務所を構えるデメリットとしては、
- そもそもバーチャルが許されているのか分からない
が挙げられます。
デメリット①:そもそもバーチャルが許されているのか分からない
バーチャルオフィスは住所を借りるだけなので、自宅での開業と基本は同じです。
ただバーチャルオフィスの住所で登録するので、自宅がバレることはありません。
しかし、そもそもとしてバーチャルオフィスでの開業は許されているのでしょうか。
税理士や行政書士などは事務所要件がありますが、社会保険労務士にはありません。
なので原則的に禁止となっているわけではありません。
しかし、茨城県社会保険労務士会のQ&Aで以下のようなものがあります。
Q『開業社労士が事務所を設置するにあたり、ある特定の住所に登録上の事務所を設置しながら、実際の業務はそれ以外の場所で行うようにしてもよいでしょうか。』
A『開業社会保険労務士の事務所については、業務活動の本拠として実際に業務を行う場所を登録するようにしなければなりません。』(実際はもっと長いのでリンクを読んでください)
これは茨城県社会保険労務士会の見解なので、他県がどういう見解なのかは分かりません。しかし、こういった考えもあるということを知っておいても良いかと思います。
シェアオフィス内に個室もある
最近では、オフィスビルとシェアオフィスの中間のようなものもあります。
シェアオフィス内で個室を借りるという方法です。
この方法ですと、賃料はそれなりにかかってしまいますが、貸し会議室が併設されていたり、設備は共用もできるので掃除やメンテナンスが不要だったりします。
まとめ
以上、今回は事務所の候補となるであろう
- オフィスビル
- 自宅
- シェアオフィス
- バーチャルオフィス
のメリットとデメリットを書いてみました。
あくまでも私の中でのメリデメなので、参考にし過ぎないようお願いします。
タイミングによっては狙ってる事務所に空きが無いこともあります。
良さげなところが他県だったり、支部が違ってしまうこともあります。
色々と難しいことも多いですが、納得の事務所選びが出来たら良いですね。
ま、途中で事務所変える人も多いですし、悩み過ぎずにいきましょう!笑